ニュージーランド・ウイスキー、アジア市場で新たな愛飲家を開拓

ポーケノ・ウイスキーは、ニュージーランド産の木材を使用した樽で熟成させた初のシングルモルトを発売し、「ニューワールド」ウイスキーでアジア市場の新しい愛飲家を開拓する。

ポーケノ・ウイスキーは、中国、香港、シンガポール、台湾を含む9つの国際市場で1,800本をリリースした。

創業者のマット・ジョンズ氏はフード・ナビゲーター・アジアに、ポーケノは毎月異なる国際市場で発売する予定だと語った。

彼は、消費者の間で人気を博しているブランドとして、台湾のKavalanとインドのAmrutを挙げ、そこからインスピレーションを得たという。

彼は、"オールドワールド "と呼ばれる伝統的な蒸溜所では、潜在的な生産量が多く、熟成期間が長いため、技術革新はより困難であると主張した。

亜熱帯気候のウイスキーの熟成速度は、スコットランドやアイルランドの寒冷気候よりも5倍も速い。

「トタラのバージン樽で6ヶ月間熟成させましたが、短時間で非常に滑らかで力強い風味が染み込みました。10年や12年よりもずっと長い間寝かせておくことは、蒸発してしまうので不可能です」とジョンズ氏は言う。

2022年9月に設立されたポーケノ・ウイスキーは、トタラ原木を含むニュージーランド原産の原料を使用するシングルモルト・ウイスキー製造会社である。

ウイスキーの熟成期間を短縮するために亜熱帯の気候を利用するブランドは、ポーケノが初めてではない。ブラス・ライオン・ディスティラリーは、シンガポールで蒸溜、樽詰め、熟成させたウイスキーを発売した。

ブラス・ライオン・ディスティラリーは、ザ・ジェネラル・ブルーイング社と協力して、シンガポールの高湿度と赤道直下の気候に対応するウォッシュをオーダーメイドした。

マリス・オッター麦芽が選択され、地元の気温に耐える耐熱性酵母が発酵中に使用された。詳しくはこちらをご覧ください。