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マルサラの熟成には立地が「大きな影響」を与える
マルサラの生産者であるカンティーネ・フローリオでは、樽の位置が熟成に大きな影響を与えており、セラーガイドによれば「同じ味わいの樽はふたつとない」という。
現在、シチリアにあるカンティーネ・フローリオのセラーには、225リットルのバリックから640ヘクトリットルの樽まで、3,000以上の樽があり、550万リットルのマルサラワインを貯蔵している。
セラーガイドのノエミ・ディ・マリーノは、最近この生産者を訪問した際、飲料業界に対して こう語った:
「ボディ、ストラクチャー、アロマ、フレーバーに関して、樽ごとのマルサラの違いがよくわかる。樽ごとに味が違うんだ。
44,000平方メートルに及ぶセラーは、温度と湿度が異なる4つの気候環境を誇っている。
西側は海からわずか95メートルしか離れていないため、東側よりも湿度が高く、気温が低い。そのため、海に近いことから塩辛く、香ばしいノートを持つマルサラができる。
セラーを東に進むにつれて湿度が下がり、気温が上昇するため、樽の蒸発率が高くなり、ワインに凝縮した第3級アロマが生まれる。
その結果、フローリオの樽は2つとして同じものがなく、ワインメーカーのトンマーゾ・マッジョは、セラー内のどこで熟成させるかによってマルサーラの進化をコントロールすることができる。
セラーの地理
マルサラの進化にセラーの地理的な影響があることを示すために、フローリオの10種類からなるストーリーテラー・シリーズの各ボトルには、ワインの正確な熟成場所に関する詳細な情報が記載されている。
「私たちのボトルには、熟成による蒸発(天使の分け前)の割合や、セラー内の暖かい場所、涼しい場所、湿度の高い場所、低い場所など、熟成場所の詳細が記載されています。
カタラット、インソリア、ネレッロ・マスカレーゼなど、シチリアのブドウ品種は数多くマルサラの生産に使われるが、フローリオではグリッロが王様だ。
「前者はワインに骨格をもたらし、後者はフローラルな要素をもたらします」とディ・マリーノは言う。
純粋主義的なアプローチで生産に取り組むフローリオは、ファインスタイルもルビー表現も作らない。
「フローリオではフィーヌ・マルサラ(最も若いスタイルのマルサラ)は造らない。
「マルサラは伝統的に白ブドウで造られてきたので、私たちはルビー・スタイルは造りません。
カンティーネ・フローリオは、ヴィンチェンツォ・フローリオによって1833年に設立された。ワイナリーは1998年に現在のオーナーであるディサローノ・グループに買収された。