アンカー・ブルーイング社を買収するのは誰か？

アンカー・ブルーイング・カンパニーは、醸造施設、設備、ブランド資産のすべてを分割して売却される。

サンフランシスコの醸造所が 夏に破産と閉鎖を宣言したことを受けてのビール・ガレージ・セールは、アンカー社のレシピと遺産を救い出そうとするビール保存論者の興味をそそるものだと地元メディアは噂している。

大人気の「アンカー・スチーム」ビールや、現在ではよく知られるようになったアメリカ・ペールエール・ビアスタイルの最初のバージョンの1つと言われる「リバティー・エール」を製造しているこの醸造所は、もともと1896年に設立され、長い間、全米初のクラフトビール醸造所であることを主張してきた。2017年、日本の大手ビール会社サッポロに8,500万米ドルで売却された。

地元 サンフランシスコの情報筋によると、アンカー・ブルーイング・カンパニーは現在、醸造所、設備、知的財産をすべて個別に売却し、必然的にオークションにかける段階に入っているという。

アンカー・ブルーイング・カンパニーの将来は、債権者の利益のための譲渡（ABC）と名付けられた第三者信託の手に委ねられることになったと報じられている。

その資産とは、醸造所のあるポトレロ・ヒルの土地、醸造設備、そしてアンカー・ブランドの存続を望む者のための知的財産とビール・レシピである。

ヒルコ・コーポレート・ファイナンス社が担当するこのオークションには、価格は記載されていない。

しかし、アンカー社のファンが本当に知りたいのは知的財産権のことだけで、アンカー・ビールが復活するかどうかに注目が集まっている。

噂によれば、少なくとも2人の買い手が興味を示しているという。

サッポロが従業員を解雇したアンカー・ブルーイング・カンパニーの閉鎖後、ブランドを買い戻そうと熱烈なキャンペーンを展開し、協同組合化を目指して署名活動を行い、GoFundMeキャンペーンを立ち上げて10万米ドル以上を集めた。

現在、チームは機関投資家から25万ドルの出資を得るべく、投資キャンペーンを強化していると言われている。元従業員たちは、ポトレロ・ヒルの物理的な土地を買おうとしているのではなく、ブランドを継続するための知的財産を買おうとしているだけなのだ。

アンカー・サンフランシスコ協同組合のパトリック・マチェル会長は、ヴィネペアのインタビューにこう答えている："私たちは、[250万米ドル]がIPが売りに出される最低の数字だと推測しています"。

一方、地元の投資家も興味を示していると言われている。例えば、シード投資家のマイク・ウォルシュは、醸造所のIPとその敷地と設備がすべて含まれた取引がどうしても欲しいと公然と明かしている。

彼はこう説明した：「私たちの目的は、醸造所全体を購入し、現在の場所で醸造を続けることです。一部のデベロッパーとは異なり、私たちの焦点は不動産開発ではなく、アンカー社の豊かな歴史を保存し、最高の目的地にすることです。これには、醸造所の象徴的なステータスを維持しながら、敷地内にレストランや娯楽施設を追加することも含まれるかもしれません"