コンステレーション、大麻から撤退

コンステレーション・ブランズは、大麻入り飲料市場からさらに後退し、完全に撤退する可能性を示唆している。

コンステレーション・ブランズは、2017年に1億9,000万カナダドルの株式を取得して以来、コンステレーションにとって終わりのない問題を引き起こしてきたカナダの生産者、キャノピー・グロースの普通株式1億3,974万5,453株に対するワラントの引き受けを拒否した。

ワラントの拒否は、コンステレーションのキャノピーへの出資比率がピーク時の35.7%から約20.7%に低下することを意味する。

来年償還期限を迎えるキャノピー発行の4.25％約束手形ローン1億カナダドルを引き続き保有する。

この決定を発表したコンステレーションは、キャノピーに関する「現在の計画や将来の意図はない」と述べた。

"コンステレーションは、将来、公開市場または私的取引において、キャノピーの普通株式またはその他の証券を処分したり、その他の取引を行ったりする可能性がある。"

重要なことは、コンステレーション社は「他の投資機会」の可能性を指摘しながらも、キャノピー社とのさらなる協力については何もコメントしなかったことである。

そこにはこう書かれている："市場の状況、一般的な経済および業界の状況、キャノピーのビジネスと財務状況、および/またはその他の関連要因に応じて、コンステレーションは将来的に他の計画や意図を開発する可能性があります。"

コンステレーションはキャノピーへの投資額を40億カナダドル以上に増やし、カナダのグループの取締役に就任していたが、昨年秋にそれらの取締役職から退き、投資額を10億カナダドル減額した。

これにより、コンステレーションはキャノピーから大きく距離を置くことになり、現在ではキャノピー・グループの決算発表の事前通知すら受けられなくなった。

焦点の移動

過去1年間、コンステレーションは「キャノピーを除く」自社の財務状況を報告しており、ビール、ワイン、スピリッツ部門のみを指している。

これらはキャノピーの投資に足を引っ張られることなく大きく前進しており、もしコンステレーションがキャノピーの残りの持ち株から現金を放出できれば、これらの部門の拡大資金に充てるだろうと推測されている。

一部のアナリストは、キャノピーは年間約6億カナダドルのキャッシュを消費しており、米国連邦政府が大麻の消費を全米で合法化したとしても、コンステレーション社の広範なネットワークを使ってでも、生産と流通を強化するために巨額の投資が必要だと考えている。

しかし、キャノピーの株式20％を保有するコンステレーションは、法律が改正された場合、有力なパートナーであり続ける可能性がある。

キャノピー抜きで、コンステレーション・ブランズは今年の純売上高成長率を7％から9％、営業利益率を39％から40％と予測している。

同社はすでに、ModeloとCoronaブランドを基盤とするビール事業の需要増に対応するための拡張計画を発表している。

今年初め、モデロ・エスペシアルは、ABインベブのバド・ライトを抜き、米国で最も売れているビールブランドになった。

コンステレーションはまた、株主還元を強化するため、さらに20億ドルの自社株買いプログラムを開始すると発表した。