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アスティ:世界最高のフィズと競い合う

アスティ・スプマンテDOCGとモスカート・ダスティDOCGのワインは、その美しく飲みやすいスタイルで知られているが、世界最高級のフィズと競い合う実力は十二分にある

 

注意深く造られた甘さと低いアルコール度数(モスカート・ダスティのアルコール度数は5%前後、アスティ・スプマンテのアルコール度数は8%前後とやや高め)のおかげで、このピエモンテの発泡ワインは世界中で最も人気のあるスパークリングワインのひとつとなっており、あらゆる機会に栓を抜かれる。天然の糖分のみを含み、モスカート・ビアンコ種のみで造られるアスティのワインは、レモン、ベルガモット、オレンジの香りを持つことが多く、ピエモンテの何世紀にもわたるワイン造りの伝統を反映している。

コンソルツィオ・アスティDOCGによれば、アスティ・スプマンテは "イタリア醸造学に羽を生やしたようなワイン "であり、ブドウ畑の栽培、アグリビジネス、産業界の実りある結びつきの輝かしい例である。この勝利のコラボレーションの結果、小さな泡が持続し、花と果実のアロマがフレッシュに香る麦わら色のスパークリングワインが誕生した。アスティ・スプマンテのボトルを開けると、アカシア、藤の花、オレンジ、ベルガモットの花、そしてセージやレモンのニュアンスが感じられるだろう。

一方、モスカート・ダスティから造られるフィズは、独特のアロマ、バランス、自然な甘さがあり、低アルコールと相まって、実にユニークなワインとなっている。リッチで力強いブーケを持つモスカート・ダスティのワインは、藤、オレンジ、アカシアの花の風味がスプマンテとよく似ているが、山の蜂蜜とエルダーベリー、そして優しいスパイスの美味なニュアンスも感じられる。

アスティ・スプマンテもモスタオ・ダスティも、産地の複雑なテロワールを伝える一方で、驚くほど飲みやすく、そうすることで、泡と同様に生き生きとした産地の中心、その伝統と展望へと誘われる。

アスティのワインは、今年のグローバル・スパークリング・マスターズで57ものメダルを獲得した。以下、パトリシア・ステファノヴィッチMWがメダルを獲得した4つのアスティワインのテイスティングノートを紹介する。

 

 

サロット・アスティ・ドッチ・セコNV

 

 

ぶどう品種: モスカート・ビアンコ100

アルコール度数: 11.5

ヴィンテージ NV

おおよその小売価格: ポンド12.99

メダル マスター

このドメーヌは、バローロ、ガヴィ、アルネイスなど、期待される幅広い種類のアルバネーゼワインを生産しているが、このアスティは最良の例のひとつとみなされるに違いない。石灰質泥灰土の土壌で育ったブドウから造られるこのワインは、淡いレモン色と持続性のある泡を示す。オフドライで、イエロープラムとゴールデンアップルの果実味が生き生きとした酸に縁取られている。蝋のようなテクスチャーが、はっきりとしたストラクチャーとトーストのような自己分解とのバランスをとっている。この複雑で美食家のワインは、アーモンド、セロリ、甘い赤唐辛子を添えた軽いチキンサラダとよく合う。

 

テレノストレ・モスカート・ダスティ・ドックNV

 

 

ぶどう品種: モスカート・ビアンコ100

アルコール度数: 12%

ヴィンテージ NV

おおよその小売価格: ポンド13.99

メダル マスター

テレノストレは1961年、31人の地元ワイン生産者からなる小さなグループによって、コッサノ・ベルボ(クーネオ)に設立された。その後、メンバーは200人に増え、アルバとアスティ周辺の石灰質粘土と砂質土壌で栽培される450ヘクタールのブドウ畑にまたがっている。このモスカート・ダスティは素晴らしい。淡いレモン色で泡立ちがよく、アロマにはオレンジやレモンの花、シャクナゲ、優しい酵母が感じられ、デリケートだが凝縮した白い果樹園の果実にアクセントを与えている。中辛口で、フレッシュな酸味、完璧なバランス、余韻の長い層状のフィニッシュがある。このワインはそれだけで完璧だが、ウェンズリーデール、チェシャー、フレンチ・ショースなどの "白いチーズ "とよく合う。

 

アジエンダ・アグリコラ・ガッロ・モスカート・ダスティ DOCG カシーナ・カボナルド 2022

 

 

ぶどう品種: モスカート100

アルコール度数: 5.5

ビンテージ: 2022年

おおよその小売価格: ポンド9.99

メダル ゴールド

この甘く芳醇なモスカート・ダスティは、淡いレモングリーンの色調で、スパイスの効いた桃の上に穏やかなイーストの香りが広がる。かなり甘めのスタイルでライトボディ、風味は爽やかな酸味と絹のようなテクスチャーのムースによって支えられている。クリーミーなカスタードのような後味は、ティータイムにプティフールと合わせるのにぴったりのワインであることを示唆している。

 

トレ・セコリ・アスティ・ドック・エクストラ・ドライNV

 

 

- ぶどう品種: モスカート・ビアンコ100

- アルコール度数: 6.0

- ヴィンテージ NV

- おおよその小売価格: 15.99ポンド

- メダル ゴールド

モンフェッラート近郊にあるトレ・セコリは、カンティーナ・ディ・モンバルッツォとカンティーナ・ディ・リカルドーネという2つの小さな協同組合の連合体である。この淡いライムグリーンのモスカート・ダスティは、フレッシュで明るく、果樹園の果実と新鮮なパン酵母とミカンのタッチがある。オフドライでライトボディ、ピーチの風味はキビキビした酸味によく引き立てられ、ライムの皮のニュアンスが興味をそそる。愉快で魅力的なワインだ。

 

テラビアンカ・モスカート・ダスティ・ドック・ヴィニョ 2022

 

 

ぶどう品種: モスカート・ビアンコ100

アルコール度数: 5.0

ビンテージ: 2022年

おおよその小売価格: ポンド12.99

メダル ゴールド

ランゲのテッラビアンカ丘陵地帯、アルバ近郊のマンゴ村に位置するアルピステ家のワイン農園は、様々な地元ワインを生産するワイン生産者の4代目である。このモスカートはアスティとの国境で造られ、淡いレモンイエローの色調で、明瞭なコルドンがある。アロマティックで非常にフローラルな表現で、レモンの花とオレンジの皮がアクセントとなり、葡萄のようなマスカットに焼きたてのパンとアーモンドの優しいニュアンスが加わっている。中甘口で、味わいは爽やかな酸味とクリーミーなムースのテクスチャーが、ほとんど香ばしい風味とバランスをとっている。素晴らしくバランスが取れており、余韻も長く、アペリティフに最適。

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