コート・デュ・ローヌのブドウ栽培者たちが地域の未来を守る

コート・デュ・ローヌは、将来に向けての4つの誓約をまとめた。その中には、経営の透明性の確保、生物多様性の保護、テロワールの尊重、遺産の継承が含まれる。

フランスで最初に制定されたAOCのひとつであるコート・デュ・ローヌは、1937年に制定された規則によってすでに管理されている。その中には
葡萄畑の管理、許可された葡萄品種、植樹の方法と密度、剪定と棚仕立て、1ヘクタールあたりの許容収量などである。

透明性という点では、企業の社会的責任の実践がワイナリーやブドウ園でますます利用されるようになっており、ワイン生産のあらゆる分野における環境、社会、経済的要因に取り組んでいる。生物多様性に関しては、2019年にコート・デュ・ローヌは生物多様性農業観測所およびフランスブドウ・ワイン研究所と協定を結び、農家が生物多様性を高める方法を学び、実践できるようにしている。

テロワールを尊重し、生物多様性を向上させる方法のひとつにヴィティパストラリズムがある。

最後の誓約として、この地域はワイン造りの伝統の未来を守るため、数々の措置を講じてきた。その中には、次世代を担うブドウ栽培者に、必要不可欠な財政的支援を提供する「ヤング・ファーマー・グラント」への加入を奨励することも含まれている。