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コスト・インフレがオフピステ・ワインズの売上高増加を牽引

英国のワイン・サプライヤーでありブランド・オーナーであるオフ・ピステ・ワインズは、2023年に売上高が約24%増加したが、これは主にコスト価格のインフレと販売価格の引き上げによるもので、営業利益は減少した。 

オフ・ピステ・ワインズは4月にモスト・ウォンテッド・パウチを発売した。

カンパニーズハウスに提出された決算によると、2023年3月31日までの1年間の売上高は、前年の4,830万ポンドから6,010万ポンドに伸びたが、同社によると、この偉業は、サプライチェーン全体で継続するコスト価格のインフレによる販売価格の上昇によるものだという。これは、売上総利益が前年の822万3,000ポンドからわずか9.2%増の897万8,000ポンドとなり、売上総利益率が前年比2.8%低下したことからも明らかである。

一方、営業利益も昨年の360万8,000ポンドから17%増の424万ポンドとなり、有機的成長と顧客債務の一部返済、および為替差損の減少に牽引された、と同社の声明は述べている。

同取締役の声明によると、成長を達成したものの、「我々の戦略には、今年減速を余儀なくされたものの、24年度には前進させたいと考えている要素がまだある」という。

逆風としては、2023年8月に施行される新しいアルコール物品税制度が挙げられ、これは「ワインにとってダメージとなる可能性が高い」という。アルコール度数が11.5%以上のワインは関税が上がるだけでなく、インフレに連動した関税の引き上げによって、関税の引き上げ幅はさらに大きくなる。一方、サプライチェーン全体の価格設定は、ウクライナで続く紛争の影響を受けており、英国では低成長と高インフレが消費者の消費力を低下させている。さらに、海運業はパンデミック以前の時代よりも信頼性が低下したまま操業しているが、コストは上昇している。

明るい面としては、ウクライナ侵攻とロシア市場閉鎖の決定を受けて同社が新市場に軸足を移した結果、海外売上高が「大幅に」増加したことが挙げられる。英国での売上高は4,394万8,000ポンドから5,387万6,000ポンドへと1,000万ポンド近く増加し、欧州での売上高は404万8,000ポンドから524万5,000ポンドへと増加した。

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