高級ワイン会社、顧客からの未払い金で裁判沙汰に

高級ワインを販売するアストン・ラヴェルは、高等法院の判事に債務を支払えないと判断され、事業清算を余儀なくされた。 

カンパニー・ハウスに提出された書類によると、ロンドンのノース・チングフォードで登記されていた事業は先週、バーミンガム破産・会社リストの高等法院ビジネス・アンド・プロパティ裁判所によって清算された。アストン・ラベルの債権者の一人であるエーリッヒ・クリストドゥールー氏によって会社清算の申し立てが行われ、裁判官は12月4日に決定を下した。

同零細企業の最新決算によると、2022年5月31日までの1年間の純負債額は56,150ポンドで、前年の54,352ポンドから増加した。流動資産は31万4,557ポンド（2021年の30万5,436ポンドから減少）と計上されているが、1年以内に返済期限が到来する債権額は35万8,884ポンドと、2021年に計上された36万5,817ポンドをわずかに下回っている。

これは、2019年に流動資産が570,242ポンド、純資産／資本金および準備金が454,439ポンドと計上されて以来の著しい逆転を示している。これが2020年までの1年間で165,860ポンドの流動資産に減少し、1年以内の債権額152,961ポンドを考慮すると23,184ポンドとなる。

2021年の決算では、ブルース・アストンに75,302ポンド、マーク・ホールに26,411ポンドと、当時の取締役2人に10万ポンドを超える前渡金があったことが示されているが、2023年の決算ではこれらに関する言及はない。

2006年に事業を立ち上げ、2013年に高級ワイン・プラットフォームを立ち上げたアストンは、2022年7月に取締役を辞任した。dbがコメントを求めたマーク・ホールは現在も同社の取締役として名を連ねており、会社秘書のベン・ラヴェルが辞任した2020年10月に就任した。

売ったワインの代金が支払われていない、あるいは買ったワインを受け取っていないと主張するアストン・ラベルの顧客によるフェイスブック・グループは6月に立ち上げられ、現在84人が参加している。同グループの管理者は、ワインを売却した顧客に約66,000ポンドが支払われておらず、さらに400,000ポンドのワインが未払いであると計算している。dbはすべてのクレームを確認できていない。

また、複数の顧客がさまざまな ワインフォーラムや Trustpilotにその経験をコメントしている。ある顧客は10月、2014年からアストン・ラヴェルと取引しており、「2年ほど前までは何も問題なかった」が、ウェブサイトが閉鎖され、電話やメールにも応じなくなったと述べている。また、2023年4月にコメントを寄せた別の顧客は、自分のワインが販売目的で回収されたにもかかわらず、代金が支払われなかったため、法的手段に訴えたと述べている。

ドリンク・ビジネスは、マーク・ホールと裁判所から任命された清算人にコメントを求めている。