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ペルノ・リカール社のインド事業がさらに悪化

ペルノ・リカールにとって米国に次いで2番目に大きな市場であるインドは、フランスのグループにとってますます厄介な存在になりつつある。

最新の疑惑は、ペルノ・リカールが南部のテランガナ州の小売業者と結託し、競合他社を事実上締め出した疑いで、インドの競争監視機関が調査しているというものだ。

ロイター通信は、インド競争委員会(CCI)が今年初めからこの主張を調査していることを示す文書を見たとしている。

伝えられるところによれば、インド製洋酒の大手メーカー、ラディコ・カイタンが製造したものだという。

競争委員会は談合に関連する事件については言及しないが、ロイター通信によれば、調査のためにペルノ・リカールや小売業者を召喚したり、書類の提出を求めたり、あるいは捜索差し押さえを行う可能性もあるという。

ラディコ社は、ペルノ・リカール社がテランガナ州の小売業者と、ラディコ社のウイスキー・ブランド「8PM」の販売を控えた場合、「追加的な割引や特典」を提供する契約を結び、インドの独占禁止法に違反したと主張している。

ペルノ・リカールは、ラディコが主張する「ロイヤル・スタッグ契約」を結ぶことで、これらの小売業者に対し、彼らの店における同社のIMFLウイスキー・ブランド「ロイヤル・スタッグ」のシェア70%を保証するよう求めたとされる。

ロイター通信はさらに、ペルノ・リカールがテランガナ州の小売業者と契約を結んだ後、市場シェアが大幅に上昇したとラディコ社が主張していると報じている。一部の店舗では、フランス企業のシェアが2022年1月の53%から2ヵ月後には100%に上昇したと主張している。

同時期にラディコは、いくつかの店舗で8PMブランドの市場シェアが47%から0%に落ちたと主張している。

ペルノ・リカール社は、飲料業界からのコメント要請に回答していないが、ロイター通信によると、フランス企業は「いかなる管轄当局からも、この件に関する通知は受けていない」と述べている。

「ペルノ・リカール・インドは国の法律を遵守することを約束し、当社のチームにも同じことをするよう指導・教育しています」と付け加えた。

同社のインド部門は、IMFLウイスキー市場の40%以上、輸入プレミアム・ウイスキーの約3分の1を占め、地場産スピリッツのリーダーである。

ユーロモニター社によると、ラディコの市場シェアは6.6%。

ペルノ・リカールは、アレクサンドル・リカール最高経営責任者(CEO)が「絶対に勝たなければならない」市場だと語るインドで、頭を悩ませている。

ペルノ・リカール社は、自社ブランドを優遇する見返りに小売業者を違法に支援したとして、地元当局に訴えられている。ペルノ・リカールは容疑を否認している。

この事件もまた、違法に市場シェアを拡大したという疑惑が中心となっている。インド連邦当局によると、フランス企業はデリーの小売業者数社に企業保証を提供し、その見返りとして同社ブランドの少なくとも35%を仕入れるよう求めたというが、同社はこの疑惑を否定している。

また、一部の蒸留酒の輸入価格が過小評価されているとして連邦税務当局から約2億5000万米ドルを要求されていることに対し、法廷で争っている。

 

 

 

 

 

 

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