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ユナイテッド・モルト社、インヴィボ社による15億豪ドルの買収に合意
オーストラリアのユナイテッド・モルト社は、フランスのインビボ社傘下のモルテリーズ・スフレ社からの買収提案を受け入れ、世界最大のモルト製造会社を設立する可能性がある。
オーストラリア、カナダ、米国、英国に加工工場を持つ世界第4位の商業製麦業者であるユナイテッド・モルト社は、すでにヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジア、アフリカで28の製麦工場を運営しているマルターリー・スフレ社との買収契約に合意した。
この買収は、5年以内に世界トップのモルトメーカーになるというインヴィーヴォ(モルトリース・スフレの親会社)の戦略の一環である。
インヴィボは昨年スフレを買収し、1月にはベルギーのマルサハウス、キャッスル・モルティングを買収することで合意した。
ユナイテッド・モルトの買収により、インヴィボのモルト事業の規模は計画より3年早く倍増することになると、インヴィボのティエリー・ブランディネール最高経営責任者(CEO)は、買収提案があった3月にロイターに語っている。
オーストラリアの外国投資審査委員会(Foreign Investment Review Board)とユナイテッド・モルト社の株主の承認を条件とする15億豪ドルの取引により、インヴィボ社はビールメーカー、クラフトビールメーカー、蒸留酒メーカー、食品会社向けにバルク麦芽を製造・供給する世界トップの企業となる。
ユナイテッド・モルト社のグラハム・ブラッドリー会長は声明の中で、15億豪ドルの提示は資産ポートフォリオの価値と短期的な業績見通しの改善を適切に反映したものだと取締役会は考えていると述べた。
買収発表後、ユナイテッド・モルトの株価は9.1%上昇し4.8豪ドルとなった。同銘柄はベンチマーク指数の上昇率トップとなった。
ユナイテッド・モルトは、スコットランドのハイランド地方、アイダホ州のソートゥース・マウンテンズ、オーストラリアのニューサウスウェールズ州のグーンディウィンディなど、世界有数の大麦産地から麦芽を調達している。
1月、 飲料業界は、 ビールメーカーが穀物の40%から50%の値上げから逃れるために 麦芽を備蓄していると報じた。麦芽は、ビール製造に不可欠な多くの原材料のひとつに過ぎないが、その価格は高騰し、多くのクラフトビールメーカーは今年、事業の縮小を余儀なくされた。