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ロンドン最古のパブシアターが移転

イズリントンのキングズ・ヘッド・シアターは来月、53年間本拠地としてきたアッパー・ストリートのパブリックハウスを去ることを発表した。

クレジット:Andreas Praefcke

パブ・シアターは、中世から近世にかけてのロンドンの長い伝統であったが、近代には廃れてしまった。1970年、ダン・クロフォードがキングズ・ヘッド・シアターをオープンし、演劇と酒場の組み合わせを復活させた。クロフォードはその後35年間、劇場の芸術監督を務めた。

その後半世紀にわたり、この地味な場所は輝かしい歴史を刻んできた。1985年、若き日のヒュー・グラントがこの劇場でプロの俳優デビューを果たし、翌年にはモーリーン・リップマンが『ワンダフル・タウン』(オリヴィエ賞にノミネートされた)で主演を務め、2011年にはこの劇場で上演されたジャコモ・プッチーニの『ラ・ボエーム 』がオリヴィエ賞の最優秀新人オペラ賞を受賞した。

しかし、53年間パブで営業を続け、現在も営業している最古のパブ劇場となったこの劇場が、8月13日(日)に最後の幕を閉じ、近隣の専用敷地に移転することが発表された。

歴史的な会場に別れを告げるため、最終公演は『リーグ・オブ・ジェントルメン』のマーク・ゲイティス、俳優で脚本家のイアン・ハラード(ゲイティスの夫でもある)、その他著名な俳優数名が出演する祝賀ガラとなる。

劇場の新たな本拠地は、イズリントン・スクエアにある複数階建てのビル。200席の劇場に加え、50席のキャバレー、バー、ミーティングスペース、オフィスが入る。正確なオープン日は未定だが、移転は今年後半に行われる予定。

劇場の広報担当者は、キングズ・ヘッド・パブはパブリック・ハウスとして営業を続けることを明らかにし、客席スペースはダイニング・エリアとして再利用される可能性があると話した。

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