ペルノ・リカールがクラン・キャンベルをストック・スピリッツ・グループに売却

ペルノ・リカールは、クラン・キャンベル・ブレンデッド・スコッチ・ウイスキー・ブランドの売却に関して、ストック・スピリッツ・グループと基本合意に達した。

ペルノ・リカールの会長兼CEOであるアレクサンドル・リカールは、クラン・キャンベルはペルノ・リカールの「積極的なポートフォリオ管理」戦略の一環としてシーバス・ブラザーズ・ホールディングスを通じて売却されると述べた。このポートフォリオ管理の目的のひとつは、プレミアム化の機会を増やすことである。

「カテゴリーと地域を超えたダイナミックで広範な成長は、当社の積極的なポートフォリオ管理戦略によって強化されています。一連の的を絞った買収の成功に続き、クラン・キャンベルを売却することで、当社のチームは優先的なブランドに集中できるようになります」とリカールは語った。

ペルノ・リカールが発表した声明によると、「提案されている取引は、関連する従業員代表団体との協議の対象となる」。

ストック・スピリッツ・グループはポーランド、チェコ、スロバキア、イタリアを拠点とする中欧の蒸留酒会社。ゾラドコワ・ウォッカ、ストック84ブランデー、リモンチェ・リモンチェッロ、ボズコフ・ラムなど70以上のブランドを所有し、世界50カ国以上に輸出している。

クラン・キャンベルには、アバロアとグレンアラヒーのシングルモルト・ウイスキーがブレンドされており、最近の熟成ウイスキーには、クラン・キャンベルの「ハイランダー」12年、「レジェンダリー」18年、そして8年がある。

1978年にクラン・キャンベルの5年熟成がフランスで発売され、1985年には12年熟成のブレンドがスペイン、イタリア、イギリスで発売された。

1990年代後半には、クラン・キャンベルは100万ケースを突破し、当時世界で最も急成長したスコッチ・ブランドとなった。2010年にはフランスで最も人気のあるブレンドとなり、170万ケースの売上を記録した。

平均価格が1本約12ポンドのブレンデッド・スコッチ、クラン・キャンベルは、アーガイル公爵を長とするスコットランドで最も有名な氏族の1つからその名を取っている。

クラン・キャンベルのウイスキーには少なくとも30％のモルトが含まれており、その大半はスペイサイド産である。