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ヨーロッパと北米がオーストラリアワインの輸出を減少

中国によるオーストラリアワインへの関税は、3年間オーストラリアのワイン生産者を苦しめてきたが、2023年にはヨーロッパと北米が輸出額減少の原動力となった。

ヨーロッパと北米がオーストラリアワインの輸出を減少

2023年12月までの12ヵ月間、オーストラリアワインの輸出は金額で2%、数量で3%減少したと、ワイン・オーストラリアが報告した。

輸出額は19億豪ドルに達し、12ヶ月間で6億700万リットルのワインがオーストラリアから輸出された。

この結果は、2023年9月に報告されたものよりは改善されたものの、依然として長期平均を大きく下回っている。

ヨーロッパと北米がオーストラリアの輸出額減少の牽引役となり、それぞれ7%と12%の減少となった。

ヨーロッパでは、上位15市場への輸出額が減少した。ワイン・オーストラリア(Wine Australia)のマーケット・インサイト担当マネージャー、ピーター・ベイリー氏は、北米やアジアに比べインフレ率が高いことが減少の原因であり、サプライチェーンの問題もそれに拍車をかけたと説明した。この中には、オーストラリア最大の輸出市場である英国も含まれている。しかし、「喜ばしいことに、2021年半ば以来初めて、オーストラリアからイギリスへの輸出量は増加しました」とベイリー氏は語った。

インフレは欧州向け輸出を減少させる要因となったかもしれないが、こうした圧力の影響を受けにくい北米でも輸出額は減少した。

米国とカナダはともに北米の値下がりに貢献した。ベイリー氏は言う:「2023年、これらの市場へのパッケージ出荷額は減少を続け、力強く伸びていた非パッケージ出荷額は緩和し始めた。

輸出額に占めるヨーロッパと北米のシェアはそれぞれ29%と27%に低下した。

しかし、アジアはオーストラリアワインの輸出にとって明るい材料になるかもしれない。

以前はオーストラリア最大の輸出国であった中国は、もはや主要市場ではない。同国は2020年以降、オーストラリア産ワインに不利な関税を課しており、2021年だけで10億豪ドルの輸出減となっている。

両国の当局者は関税の見直しについて交渉しているとみられ、数カ月以内に解決に達する可能性があると期待されている。

中国以外では、香港とシンガポールが有望である。香港への輸出額は2023年には74%増の2億9,000万豪ドルに達し、全体の15%のシェアを占める。

現在輸出額全体の7%を占めるシンガポールは、1%増の1億3300万豪ドルとなった。

ベイリー氏は両国を「アジア地域における重要な貿易拠点」と呼んだ。ベイリー氏は次のように語った:「香港とシンガポールは、アジアにおけるオーストラリアワインの顕著な輸出先であり、アジア地域への輸出額の伸びを牽引しました。さらに、香港への輸出業者数も増加し、2023年には138社増加し、合計531社になる」と述べた。

ワインの一部は他の市場に出荷される。中国の関税が封鎖措置として機能しているため、昨年香港への輸出額が大幅に跳ね上がったことの説明がつくかもしれない。

金額ベースの上位5市場は以下の通り:

米国(7%減の3億6,400万ドル、輸出額全体に占める割合は19)
英国(3%減の3億6,100万ドル、輸出額全体に占めるシェア19)
香港(74%増の2億9,000万ドル。)
カナダ(24%減の1億4,300万ドル。
シンガポール(1%増の1億3,300万ドル。)

販売量上位5市場は以下の通り:

英国(2%増の2億2,000万リットル、全輸出量の36%を占める)
アメリカ(5%減の1億3,400万リットル。)
カナダ(7%増の7,300万リットル。)
ニュージーランド(2%減の2,900万リットル。
ドイツ(7%減の2,700万リットル。)

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