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シャンパーニュの値引き、値上げ懸念にもかかわらず低水準

シャンパーニュ・アヤラのMDであるハドリアン・ムフラールは、dbとのインタビューで、クリスマスを前にした価格設定について懸念を表明した。

経済的圧力が高まり、英国やシャンパーニュにとって重要な輸出市場で生活費危機が深まる中、アヤラのハドリアン・ムフラール社長は、最近の小売価格の値上げが消費者の抵抗に遭えば、英国などの主要輸出市場での売上が打撃を受けるかもしれないと懸念している。

ロンドンのコヴェント・ガーデンにあるアンジェラ・ハートネットのカフェ・ムラーノで開催された女性シェフ・オブ・ザ・イヤーの授賞式で、ムフラールはドリンク・ビジネスに対して、シャンパーニュ地方がこの1年ほどの間に受けたコストプレッシャーに対して、あまりに急な値上げをするのは危険ではないか、と疑問を投げかけた。

9月末までの1年間におけるシャンパーニュの出荷量に関する最新の数字は、今年最初の8ヶ月間ですでに明白であった減少傾向が、先月さらに加速したことを示唆している。

年初来(2023年1月~9月)の総出荷量は8.3%減の1億9,560万本だったが、2023年9月の出荷量は2022年9月比で21.2%減の2,340万本と全般的に減少した(一方、8月の月間減少率は13.8%)。

フランス国内市場では22.6%減の870万本、輸出市場では20.3%減の1,440万本であった。

年間売上の大半を占める最終四半期に入り、大手メーカーはこの月次傾向が続くのを見たくないだろう。

また、9月末までの12ヶ月間のMAT総計がまだ3億本以上という数字を示していることから、多少の安心感は得られるだろうが、3億790万本という数字は、2022年暦年の総出荷量をすでに8.8%下回っている。

英国市場では、クリスマスに向けてシャンパーニュやテーブルワインをより手頃な価格で提供しようと、テスコ、セインズベリー、ASDAを含むいくつかの食料品店が、最近好評の6本以上の購入で25%オフというキャンペーンを実施している。いずれも10月末までこのようなキャンペーンを実施している。

25%引き下げを考慮する前のシャンパーニュの個別値下げは、ここ数年に比べて薄くなっているが、それでもまだお買い得なワインはある。

テスコでは、クラブカードが必要だが、モエ・エ・シャンドン・ロゼが6本購入で49ポンドから25%オフ前の43ポンドに、テタンジェ・ブリュット・レゼルヴが43ポンドから25%オフ前の36ポンドに値下げされている。

セインズベリーでは、ニコラス・フォイヤット・ブリュットが1本28ポンドから25ポンドに、ポメリー・ブリュット・ロワイヤルが43ポンドから34ポンドに9ポンド値下がりしている。

セインズベリーで最もお買い得なのはランソンの2012年ヴィンテージで、非常に素晴らしい年だが、1本3ポンド安の45ポンド、つまり25%オフの33.75ポンドだ。

ASDAの「25%オフ」キャンペーンは終了したばかりだが、先週ローハンプトン店に行ったところ、ハイドシェック・モノポール・ロゼは11ポンド安の27ポンド(25%オフキャンペーン前)で、すっかり品切れになっていた。

ヴランケン・ポメリー・グループのフィズは、ディスカウントを提供している唯一のシャンパーニュのようだ。

現在、他の食料品店はすべて、「25%オフ」の取引が行われている間は個々の商品を値引きしないというウェイトローズ・モデルに向かっているようだ。

しかし、クリスマスまでの2ヶ月間に何が起こるかは誰にもわからない。価格が上がりすぎたという懸念がクリスマス商戦の売れ行きに大きく影響すれば、おそらく値引きは強まるだろう。

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