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マイクロバイオームはブドウの幹の病気を回避できるか?
最近の研究によれば、「病圧が高い」にもかかわらず健康であるブドウの木は、「マイクロバイオームの機能による」可能性があるという。
研究チームがニュージーランドで実施したこの調査は、「病気から逃れる表現型」を持つブドウの木のマイクロバイオームを調査するもので、ホークスベイとカンタベリーにある9つのブドウ園を訪問した。
ブドウの木の幹の病気(GTD)とは、ブドウの木の幹に感染する多くの真菌性の木の病気のことで、ブラックフット病、ペトリ病、エスカ病、ユーティパ病、ボトリオスフェリア病(別名ブラックデッドアーム)などがある。
微小な胞子が風や雨によって運ばれ、最終的に剪定の傷口からブドウの木に感染する。最も一般的なGTDのひとつであるエスカは、真菌のPhaeomoniella chlamydosporaとTogninia minimaによって引き起こされる。
調査の結果、幹の病害を免れたブドウの木は、「葉のクロロシス、シュートの発育阻害、樹冠の成長不良、幹のカンカ、ブドウの葉のクロロフィル含有量」などの外見的症状によって、病害を受けたブドウの木と区別できることがわかった。
研究者らによると「GDTを免れたブドウの木は、病気のブドウの木と比較して、マイクロバイオームが有意に異なっていた。GTDを免れたブドウの木は、一貫してシュードモナスとヒメノバクターという細菌分類群の相対的存在量が高かった。
真菌類のうち、AureobasidiumとRhodotorulaはGTDから脱出したブドウの木と異なる関連性を示したが、GTDの病原体であるEutypaは発病したブドウの木と関連していた。