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アイルランドのグリーンエネルギー起業家がメドックのシャトー・トゥール・デ・テルムを買収
アニー家が5世代にわたって所有してきたボルドーのシャトー・トゥール・デ・テルムは、アイルランドの風力発電企業家、エディ・オコナー博士によって非公開の金額で買収された。
オコナーは2003年以来、アイルランドと北海で持続可能な洋上風力発電技術を開発し、1992年以来、アイルランド、英国、米国、チリ、南アフリカで陸上風力発電を開発してきたことで有名だ。
サン・テステフのドメーヌは、砂利質と粘土石灰質の土壌に15ヘクタールのブドウ畑を所有し、近隣のシャトー・カロン・セギュール、グラン・クリュ・クラッセ、シャトー・モンローズに隣接している。メルロの比率が高いという点で、このアペラシオンの中では異例であり、メルロが60%と大半を占め、カベルネ・ソーヴィニヨンが30%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルドがそれぞれ5%ずつ植えられている。
このドメーヌは5世代にわたってアニー家が所有し、経営しているが、一族とこの地域とのつながりは17世紀半ばまで遡ることができ、1876年以来サン・テステフでブドウ栽培を行っている。ピエール・アニーがシャトー・トゥール・デ・テルムを購入したのは1938年のことで、その後、息子のジャンと孫のクリストフが畑の整備を行い、特に区画の選定に投資した。
しかし、クリストフ・アニーが30年間務めてきたドメーヌの管理を続けるため、一家は完全に辞めるわけではない。彼は、ドメーヌ・ラ・ブーシュ・デュ・ロワに勤めていた新入社員のジュリアン・ブルスティスとともに働くことになる。
エディ・オコナーは、この買収について、世界最高のワイン生産地であるボルドーにブドウ畑を持ちたいと常々考えていたと語った。
「クリストフと彼の先人たちが成し遂げてきたことを土台に、私たちは地球温暖化に可能な限り対応する持続可能なブドウ畑を造るつもりです」と彼は言う。
このドメーヌの名前は、ガロ・ロマン時代に遡る「レ・タームズ」(「土地の終わり」の意)と呼ばれる土地に建つ古い封建時代の塔に由来する。ここは、ガロ・ローマ時代の都市ブリオンの外港への入り口を示す古代の灯台があった場所だと考えられている。
追加取材:アラベラ・ミレハム